アメリカンを飲み干し立ち上がる

春らんまん、夕暮れ時の商店街にあるヴェローチェは空いてて気ままでいい感じ。

今にまたすぐ眉間に皺を寄せ陽気に文句を言う日々が戻ってくる。今だけの贅沢。暑くもなく寒くもない気候。

シアトルはだいたいいつも暑くなく涼しい気候だった。秋から冬、春の始めまでは鬱々とした雨の天気だけど、夏は太陽がまぶしいのに湿気がなく空気の粒子がキラキラと透き通って見えた。美しくてよく涙が出た。

東京で風に吹かれただけで感動なんてしないけどまあ大丈夫。いつでも駅前の銀だこのたこやきはガリガリしてておいしいし。(向こうでは日系スーパーUWAJIMAYAに置いてある冷凍のふにゃふにゃしたものしかありつけなくて辛かった。それも結構高級品で度々は買えなくてさらに辛かった)

この三年間、私はなぜか言葉を失い文章を書けなかった。ずっと書いて精神の健康を保ちついでに肉体の方の健康まで底上げることを目論み、ぺちゃくちゃ書いていたのにできなくなってしまった。

私の文章、文法、言葉遣い、構成、順番、どれをとってもオリジナル。変。間違ってる。

でも最近の世間では、正しさを一番に求められて少しでもはみ出たら「オノレ無礼者、一生落伍者として落武者余生を生きたまえ!」と、知らない誰かたち(たぶん人間、たぶん日本人)に言われまくってしまう。

…おお、いやだ。私は無理。自分が正しいとか普通とか思ったことないもの。口開けば怒られるに決まってそう。

そう思うと筆は鈍る。滑らない。

あと、ほらサリンジャーサリンジャーと名乗る方にこてんぱんにやられたことが、恥ずかしいけどまだ忘れられず、全然立ち直れていない。

顔も名前もわからない人が悪意満タン出してきてその矛先が私に注いできたときの怖さったらなかった。

きっかけはいつもの私のおっちょこちょいのせい。それは反省しているし直接迷惑掛けた方にはすぐに謝った。

しかしその一件は、おそらくアイホン越しにそのやりとりを眺めていたサリンジャーサリンジャーさんのツボに入ってしまった。

ああ、もう6時半。帰って夕飯の支度しなくちゃ。

とりあえずここまで。